H1 大人になれなかった弟たちに……
- Mizuka Nakagaki
- 9月5日
- 読了時間: 2分
2学期が始まって最初の国語の授業は、米倉斉加年さんの作品『大人になれなかった弟たちに‥‥‥』でした。
初めて話を読んだあと、子どもたちからは
『夜もおちおちと寝ていられないと小学生でも思っていたことに衝撃を受けた』
『戦争を経験していたらこんな作品は書けないと思うのに、米倉さんはどんな思いでこの作品を書いたのかが気になる』
『ミルクを盗みのみしなかったら弟は死なずにすんだかもしれないのに、なぜ飲んだのか』
『弟「たち」とあるが、米倉さんの弟は一人なのに何故「たち」を使っているのか』
といった意見が出てきました。
その後、授業が進むにつれて、登場人物の置かれていた状況を丁寧に読み取り、図書室で戦争に関する本や資料を調べる中で、
『配給の量がこんなに少なかったのか』
『平和だったら「弟たち(その時代に生きていた子どもたち)」は死なずにすんだのに…』
『当たり前に「大人」になれると思っていたけれど、戦争があることで当たり前じゃなくなることを知った』
といった声もあがり、戦争について自分たちなりの認識を深めていく姿が見られました。
最後の授業では、印象に残った場面をそれぞれが選び、朗読し合いました。登場人物に思いを馳せながら、一人ひとりが思いを込めて声に出していました。


これからの未来は自分たちで創っていくからこそ、過去に起きたことを正しく知り、米倉さんの思いをさらに後世へ伝えていってほしいと思います。




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