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Toshio Ushijima

子どもが動き出す瞬間 「ウシジマジック②」

 「ウシジマジック」とは、算数の授業でおこなう算数手品のことです。最初は、させられる活動だったものが、進めていくうちに「あれ?」「だったら…」と感じ、自分からどんどん「する活動」へと変化していくことをめざしています。


今回は、11月5日(土)の土曜参観で取り組んだものです。4年生が受動から能動に変わる瞬間を観ていただけたのではないでしょうか。


 まず、25×25を筆算で計算してもらいます。ここは、子どもたちにとっては、まだやらされている活動、つまり受動的な状態です。筆算のしかたも確認し、答えが625になります。


 次に、35×35をしてもらいます。答えが1225になりますが、ここで一人の人が「あれ?まただ。」とつぶやきました。また、別の人は「なんでだろう」とつぶやきます。これが「能動的な学習に変わった瞬間」です。自分で何か法則のきっかけを見つけて出てきた言葉です。この後は、自分たちで予想をたて、次に何がくるか勝手に計算をしだします。


 45×45=2025


 「やっぱり」という声と「あれ?1825だと思ったのに」の声が入り混じります。どちらも自分なりの法則でたてた予想で、すばらしいものです。


 55×55=3025

 65×65=4225


 ある程度、法則が見えてきたところで、説明してもらいました。すでに見えていた人は大きくうなずき、見えにくかった人は感嘆の声がもれました。


 最後に、4年生に投げかけます。「では、63×67はいくつになるでしょう。」「答えは4221です。」と言うと、「あ、そういうことだったのか。」と、さらにつぶやきました。子どもの中で、下2けたが単なる25で同じだと思っていたものが、「〇5×〇5だったから25なんだ」「〇3×〇7だったら21になるのか」と、一歩先の理解に成長しました。


 「続きは、自主学習でどうぞ。」

 そう言い残して、ウシジマジック②は終了しました。

 

みなさんも、黒板の写真から、どんな法則が見つかるでしょうか。ご家族でお楽しみください。



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